売れるアパレル販売員がやっている基本テクニック〜声をかける前にお客様をよく観察しよう
アパレル販売員になるとまずつまづいてしまうのが「お客様へのお声かけ」ではないでしょうか。「しらべぇ」というサイトが1500人の男女を対象に行ったインターネット調査によると約80%以上(男性76%、女性86.5%)の方が「服を買う時はそっとしておいてほしい」と感じたことがあるのだそうです。
しかし、「親身になって相談にのってくれて嬉しかった」「相談にのってくれたからつい買ってしまった」という声があるのも事実です。販売員である以上、お声かけをしないわけにはいきませんよね。では一体どうすれば、お客様を不快にさせることなく自然にお声かけをすることができるのでしょうか?
お声かけの印象はタイミングによって変わる!
皆さんは服を買いに行くとき、あらかじめ「ここで絶対に何か買う」と決めて入店しますか? おそらく「気に入った服があれば買おうかなぁ」といった心持ちで入店される方がほとんどだと思います。そんな気持ちで入店しているのにも関わらず「何かお探しですか?」と声をかけられたら何だか買わせようとしている様に感じてしまいますよね。
しかし、逆に声をかけて欲しい時もありますよね。例えば「どちらを買おうか迷い、アドバイスが欲しい時」「服を試着したい時」「どれを選べばよいか分からない時」などです。お客様が声をかけてほしい時にお声かけを行えば、それはお客様の好印象や服の購入に繋がります。お声かけを自然に行うためにはまず、このお声かけのタイミングを見極める事が大切です。
お声かけのグッドタイミングを見極めるには?
では、どのようなタイミングでお声かけを行っていけばいいのでしょうか? そのためにもまずはお声かけの前に、お客様と適度な距離を保って観察してみましょう。そして次の①〜④のようなお客様がいたらお声かけをしてみてください。
①せわしなく店内を動き回っているお客様
こういったお客様は目当てのものがあらかじめ決まっている可能性が高いです。また、目当てのものを探しているが、時間が無くて急いでいる可能性もあります。「何かお探しですか?」と聞くグットタイミングです。
②同じジャンルの商品をキョロキョロと見回しているお客様
こういったお客様は「沢山ありすぎてどれを買えばいいか分からない」可能性が高いので、お声かけを行うグッドタイミングです。このような場合は「これがオススメです」と売りに走るのではなく「色々種類があって迷ってしまいますよね。例えばこれなんか今人気がありますよ」とお客様の気持ちに寄り添う言葉を添えて商品の特徴を説明してあげるようにしてみましょう。
③何度も同じ商品を気にするお客様
こういったお客様は、その商品を買おうか迷っている可能性が高いので、お声かけを行うグッッドタイミングです。ここでも「その商品は〜をこだわっているんですよ」と売りに走るのではなく商品の特徴を説明してあげるようにしてみましょう。
④商品を持ち、あたりをキョロキョロと見渡しているお客様
こういったお客様は、試着をしたいと思っている可能性が高いので、積極的に「ご試着されてみますか?」と提案してさしあげるといいでしょう。もし本当にそう思っていた場合には「この店員さん気がきくなぁ」とお客様の好印象にも繋がります。
いかがでしたか? 声をかけるタイミングによってお客様が迷惑に感じるか? 嬉しいと感じるか? 印象が180度変わってきます。慣れないうちは、まず声をかける前に「お客様が声をかけてほしいタイミングかどうか?」をじっくり観察することから始めて見てくださいね。