お客さまによい錯覚をさせる!アパレル販売員は接客に「ダブルバインド」を取り入れましょう
こんにちは、ジョビアアパレルブログ担当です。
仕事柄、出会いはまったくないにもかかわらず、やたらモテる友人がいるのですが…
「男性2人から猛烈なアプローチを受けている。選べなくて悩んでいる」
という、うらやましすぎる悩みを相談されました。
あなたなら、なんて答えますか?
わたしはですね、
「いまどうしても、どちらかを選ばなければいけないってこともないんじゃない?そのうち三択とかもあるかもだし…」と、答えました。
友人はハッとし、「そうか!選べないってことは決め手に欠けるってことだもんね、様子見てみようかな」と、妙に納得の様子。
三択で済まばよいのですがね…(笑)
アパレル販売員のみなさん、じつはこの会話には…
ダブルバインド
トリプルバインド
という、「錯覚的、暗示的な会話テクニック」がつかわれているんですよ。
ちなみにバインドは「拘束」、ダブルバインドは「二重拘束」、トリプルバインドは「三重拘束」という意味があり、相反する物ごとが成り立ってしまうという、矛盾をはらんだ状況のことをいいます。
…というとなにやら難しく感じてしまうかもしれませんが、例えば気になる人とデートしたい場合…
1.「映画を観に行きませんか?」
と、ダイレクトに誘うより、
2.「映画を観るならAとB、どちらがいいですか?」
と、質問風でたずねたほうが圧倒的に成功率があがるのです。
なぜなら1だと「はい、いいえ」で答えるため、「いいえ(=映画に興味がない、映画の気分じゃない、デートに乗り気ではない)」と、断られてしまう確率が生じてしまいます。
しかし2だと、興味がない場合でも、「観るとすればBかなぁ」という風に、知らずのうちに誘導することができるため、「じゃあBを観に行きましょう」と誘いやすくなるんですね!
それだけではありません。
「いや、わたしはCが観たくて…」
「映画よりドライブがいいな」
と、相手の好みや要求を引き出しやすくなるため、断られる確率が圧倒的に少なくなるのです。
■「ダブルバインド、トリプルバインド」を接客に取り入れると断られなくなる?!
さあ、このテクニックを接客に取り入れてみましょう。
「こちらのワンピースはいかがですか?」
と、1点をおすすめするのではなく、
「お客さまにはこちらとこちらがおすすめです!お好みはどちらですか?」
「お客さまにおすすめのパンツをお持ちいたしました、どちらからご試着されますか?」
と、2点から選んでいただくようにしてみましょう。
反応が微妙な場合、「でしたら、こちらをぜひ!」と、すかさず3点目をお持ちしおすすめすると、
(どちらかから選ぼう)(どちらかから選ばなくては)
という心理になりやすく、
「こっちが好みかな」「じゃあ、こっちのパンツを試してみようかな」と、答えていただきやすくなるのです。
いかがでしたか?
ダブルバインドは、お客さまにとってよい錯覚となり、「選びやすくなる、悩むストレスが少なくなる」というよさがあります。
さらには2つ、もしくは3つの選択肢が与えられることで、
・選ぶたのしみ
・たのしみながら選べる
というメリットもあるんですよ。
接客の際にぜひ取り入れてみてくださいね。