え?本当?!試食販売員はときに「がんばらない勇気」をもつことも大事!
こんにちは、ジョビアフードブログ担当です。
これはわたしが以前、経験したエピソードです。
とある現場に入ったときのこと…
担当者のミスで試食販売をする商品の在庫が極端に少なく「明日の朝一で入荷するから、きょう1日はなんとか在庫でもたせて!売りすぎないで!」と難しい注文をされてしまったのです。
「がんばって売ってね」
「売ってくれないと困るよ」
そんな注文は慣れっこですが、「売らないで」と言われたことは初めて(先にも後にも…)だったため、かなり困りました。
しかも、そのときに限っていつになく売れまくってしまい…
妙な汗をかいたのを、いまでもリアルに憶えています(笑)
今回は、そのときのことを参考にしつつ「売ろう売ろうとせず売る方法」「がんばらずに売るテク」についてお話しします。
■こころのなかでこっそり(売れると困る、売れないで)と思ってみる
もちろん本当にそう思ったり、ましてや顔や態度にだしてはいけません。
でもこころのなかでこっそりと、
(売れちゃったら、売れすぎちゃったら困るかも…?)
(とてもよい商品だから本当に気に入ってくれた人、必要としている人だけに買っていただきたいな)
なんて思いつつ、淡々と試食販売をしていると、なぜかお客様の方から「これはなに?」「いくらなの?」「欲しい!」と積極的に試食に手をのばしてくださったり、購入してくださったりするのです。
気に入ってもらおう、買ってもらおうとがんばるのはよいことです。
しかし、がんばりが過ぎてしまうと「痛々しさ」や「媚び」に見え、お客様がひいてしまう原因になりかねません。
商品の価値を高めつつ、販売員としてのプライドも保つためにも、愛想のよさや積極的な姿勢のなかにどこか「毅然とした態度」をもつことも大事です。
■販売トークや陳列を工夫し「希少価値」を高める
わたしが「売りすぎないで!」と言われたとき、なぜかポンポンと売れ、みるみるうちに店頭在庫が少なくなっていきました。
すると、お客様はさらにどんどん立ち止まり、そしてどんどん購入されるのです。
店頭に並んでいる数が少ないと、お客様は、
(これだけしかないということは…売れているんだわ)
(みんな買ってるのね、じゃあわたしも買わなきゃ)
と、解釈するのですね。
つまり「在庫が少ない=希少価値が高い」と判断するわけです。
もちろん嘘はいけませんが「本日たいへんよく売れています!在庫限りです!」と、数に限りがあることを積極的にアピールしたり、商品を補充するタイミングや陳列を工夫して「きもち少なくみせる」演出をすると効果的ですよ。
いかがでしたか?
「がんばらない勇気」
「売らない勇気」
なんていうと、ちょっとびっくりしてしまうかもしれませんね。
でも、「売る努力」「売ろうとするがんばり」と同じくらい大事なことを、わたしは実際に経験して学んだのです。
試食販売員のみなさんもぜひ、試してみてくださいね!