食品販売員に不可欠な接客用語「かしこまりました」「恐れ入りますが…」の意味は?
こんにちは、ジョビアフードブログ担当です。
先日、友人とお茶をしました。
友人は事務職なのですが、今春入社した新人さんがとんでもないミスを連発するので毎日フォローが大変とこぼしていました。
いちばん驚いたのは、上司に頼まれごとをしたときや取引先からの連絡に「了解です!」と答えることだそう。
こっそり注意したら、「え?『了解です』って敬語じゃないんですか?」と、逆に驚かれたんだとか…
ほんとうに大変だと思いますが、がんばってほしいものです。
さて、食品販売員のみなさんがお客さまに「了解です!」と言うことは絶対ありませんが(笑)
ふだんつかっている敬語で、(じつは意味がよくわかっていない…)そんなことばはありませんか?
今回は、意味をちゃんと理解してつかいたい接客用語についてお話しします。
■「かしこまりました」の『かしこまり』とは?!
お客さまから依頼や要望を受けたときにつかう、
「かしこまりました」
「かしこまり(かしこまる)」とは、
・目上の人に対し、敬意を表し謹んだ態度をとる
・命令や依頼などを謹んで承る
といった意味があります。
食品販売員にとって目上の人とは、ほかの誰でもない「お客さま」ですよね?
大切なお客さまに敬意を表す、依頼を謹んで承るという意味あいのことばなのです。
※ちなみに漢字では「畏まります」と書きます
■「恐れ入りますが…」は、一体なにを恐れているの??
お客さまにお断りを入れる際や、言いづらいことや聞きづらいことを確認する際につかう、
「恐れ入りますが」
よくよく考えると、ふしぎなことばだと思いませんか?
このことばには、
・目上の人の行為に感謝のきもちを表す
・目上の人にかかる迷惑や負担などに対して申し訳なさを表す
といった意味があります。
歴史ドラマや映画などで、戦に負けた側が「恐れ入りました」と言いながら頭をさげるシーンがよくでてきますよね?
つまり、立場を明確にし、相手(食品販売員にとってはお客さま)を、「恐れるほど称えている」ということを伝えられるのです。
いかがでしたか?
意味をきちんと知ると、口にするときに込める感情やトーンが変わってきます!
惰性的に「かしこまりました」「恐れ入りますが」と言うよりも、お客さまに伝わるものがおおきく濃くなりますから、この2つのことばに限らず、ふだん口にする接客用語について改めて知るということを、ぜひしてみてくださいね。